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マハーボーディ寺 ブッダの大いなる悟り

一八八二年にロンドンで出版されたアレキサンダー・カニンガムによる『Mahabodhi (マハーボーディ寺)』の翻訳書です。原書は約百三〇年前の出版になります。

本書(訳書)は上下二冊入り(函入)となっており、上巻がカニンガムによる『マハーボーディ寺』の和訳、下巻がインド、ビハール州立マガダ大学の考古学者ラームスループ・シン名誉教授による詳細な口述コメンタリーという構成になっています。

アレキサンダー・カニンガム(一八一四年〜一八九三年)はイギリスの考古学者です。武官として英領インドのベンガル地方に駐在したカニンガムは、インドの歴史と考古学の分野に強い興味をいだき、一八六一年にインド考古調査局を新設しました。現在のアフガニスタンからミャンマー、スリランカを含む地域をカバーする広大なインド文化圏における仏教遺跡を緻密に踏査、発掘したカニンガムは、インド考古学の父として知られています。

マハーボーディ寺(大菩提寺)は、ブッダガヤの地で成道した釈尊の偉業を記念して、アショーカ王がBC三世紀建てた寺がその始まりでした。 六年に及ぶ苦行僧の時代、ブッダがこの地域で暮らし、やがて成道という偉業を遂げたのは有名な話です。それは人類が今まで到達し得なかった高い境地でした。そして三百年ほど後に、インド最初の統一したアショーカ王はブッダの成道を記念するこの地にマハーボーディ寺を建立したのです。この時の寺は、菩提樹の木と、成道の地に置かれた砂岩で作られた金剛宝座、そしてこれら二つを取り囲む石製の欄循だけであったのです。

インド最初の統一王アショーカ王が作った寺を探し出し、今の「マハーボーディ寺」の地下に隠された痕跡を探す文章は、一種の推理小説のようにスリリングです。 マハーボーディ寺が大塔と呼ばれる現在の形になったのが、AD一四〇年頃と著者カニンガムは推定しています。 千年も見捨てられていたこの寺、修復されなければ朽ち果てていた仏教最高の記念塔、マハーボーディ寺の修復が完成したのは一八八二年のことでした。インド考古調査局を作ったカニンガムの偉大な仕事でした。

この修復の詳細な考古学的な記録が本書です。

カニンガムは、玄奘三蔵の『大唐西域記』を資料に記録し、同時に修復していきました。玄奘の類まれな正確な、そして綿密なこの記録がなければ、修復は成功しなかったでしょう。その意味で本書のもう一人の立て役者は玄奘三蔵といえるでしょう。
【監修】大正大学名誉教授 北條賢三
【訳】松本榮一・松本 恭

ハードカバー: 331ページ(二分冊)
サイズ:約15.2cm×約21.8cm(箱)
出版社: マハーボーディ刊行会; 初版 (2016)

・ 型番
9784990921408
・ 販売価格

11,000円(本体10,000円、税1,000円)

・ 購入数